「ミャクミャク」っていったい何?
「ミャクミャク」の元ネタや背景を知りたい!
結論から言うと、ミャクミャクは「気持ち悪い」と言われたデザインが、インターネットで「ミャクミャク様」としてネタにされたことで大バズりした、珍しいタイプの公式キャラクターです。
この記事では、「ミャクミャク」の元ネタの由来やバズった理由、似てるミームやスラングなどを解説します!
ぜひ最後までお読みください。
「ミャクミャク」元ネタの由来
まずは由来を解説します。
「いのちの輝き」を表現したデザイン
ミャクミャクの見た目がちょっと変わっているのは、2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を表現しているからです。
このキャラクターは、「生命の可能性」を形にしたものとされています。
赤い部分は「細胞」や「核」といった、生物の基本的な要素を表し、青い部分は「清い水」を表しています。
元々、キャラクター選定の過程では、最終候補に残ったのはこのちょっと怖いデザインだけではありませんでした。
しかし、このデザインが選ばれたのは、そのインパクトの強さと、既存のゆるキャラのイメージを打ち破る斬新さが評価されたからです。
最初は「気持ち悪い」「怖い」という声が多かったにもかかわらず、その独特のビジュアルが逆に注目を集め、SNSで大人気になるきっかけを作りました。
この「グロ可愛い」とも言えるギャップが、みゃくみゃくの最大の魅力であり、人気の秘密です。
公式ロゴマークと「細胞」の融合
ミャクミャクの体全体を見てみると、赤と青の丸がたくさんつながった不思議な形をしています。
これは、万博のロゴマークが元になっています。あの有名な「赤い丸がグニャグニャとつながっているデザイン」は、「いのちの輝き」を表現していて、細胞や血液の流れ、宇宙の循環をイメージしています。
ミャクミャクは、そのロゴマークが生命体として動き出したような存在なのです。
公式設定では「関西のどこかにある湧水地から生まれた、へんてこな生き物」とされています。
水と細胞が合体して、たくさんの目玉を持つ現在の姿になったという設定は、まるでSF映画や神話に出てくるクリーチャーのようです。
この公式が提示したファンタジー設定と、奇抜な見た目が、クリエイターたちの創作意欲を刺激し、二次創作(ファンアート)が爆発的に増える要因となりました。
愛称「ミャクミャク」に込められた意味
愛称の「ミャクミャク」は、日本語の「脈々(みゃくみゃく)」からきています。「脈々」とは、「途切れることなく長く続いている様子」という意味です。
つまり、「人類の知恵や技術、歴史や文化が、途切れることなく未来に受け継がれていくように」という希望が込められています。
また、赤と青の体は「動脈と静脈」を連想させることから、「生命の脈(いのち)」そのものを表しているという解釈もあります。
最初からこのキャラクターには特別な愛着が持たれていたことがわかります。
このように、奇抜な見た目とは裏腹に、非常に深く、壮大なテーマを背負っていることが、みゃくみゃくが単なる「キモ可愛い」キャラクターで終わらない理由の一つです。
「ミャクミャク」が「X」でバズった理由!どうしてそんなに流行ったの?
続いてはバズった理由を解説していきます。
「キモ可愛い」を通り越した「ミャクミャク様」ネタ
ミャクミャクがバズった最大の理由は、その強烈な見た目がSNSユーザーの「ネタにしたい」という気持ちを刺激したからです。
普通のキャラクターなら「可愛い」で終わるところを、ミャクミャクは「気持ち悪い」「ホラーっぽい」という初期の反応から、一転して「民間信仰の神様みたいだ」「ミャクミャク様」と、面白おかしい存在として祀り上げられました。
この「様付け」で呼ぶムーブメントは、キャラクターを単なる公式グッズとして見るのではなく、インターネットのネタとして楽しむという文化を生み出しました。
特にX(旧Twitter)では、大喜利のような形で「ミャクミャク様が言いそうなこと」「ミャクミャク様を召喚する方法」といったハッシュタグが生まれ、公式とは関係ない場所でキャラクターがどんどん成長していきました。
このユーザー主導の「神格化」が、爆発的な流行につながったのです。
公式が予期せぬ「二次創作」の爆発的な広がり
ミャクミャクのデザインは、シンプルながらも個性的で描きやすいという特徴がありました。
このため、プロ・アマ問わず多くのクリエイターが、ファンアート(二次創作)の題材として飛びつきました。
たとえば、アニメキャラと共演させたり、日本の伝統的な妖怪に見立てたり、逆にすごく可愛くデフォルメしたりと、自由すぎる解釈のイラストや漫画がSNSに大量に投稿されました。
通常、公式キャラクターはデザインの利用に厳しい制限がありますが、ミャクミャクの場合は、このインターネット上の盛り上がり自体を公式が受け入れ、半ば容認する姿勢を見せたことが、さらにクリエイターたちの創作意欲をかき立てました。
キャラクターがユーザーの手で「自由に遊ばれる」ことで、熱狂的なファン(ミャクラー)が増え、SNSのトレンドから目が離せない存在になっていきました。
万博テーマとの「ギャップ」による話題性
ミャクミャクは、「いのち輝く未来社会のデザイン」という、非常に真面目で壮大なテーマを持つ国際博覧会の公式キャラクターです。
しかし、そのデザインは、多くの人が想像する「可愛くて親しみやすい」キャラクターとはかけ離れていました。
この「真面目なテーマ」と「奇抜な見た目」の間の大きなギャップが、SNSでの話題性を高める重要な要素となりました。
人々は「なぜこのデザインが選ばれたのか?」という疑問や驚きから、キャラクターについて調べたり、意見を交わしたりするようになりました。
この議論や論争が、結果的にキャラクターの名前を世間に広める最高のプロモーションになったのです。
最初は否定的な意見も多かったものの、このギャップから生まれる面白さや皮肉を楽しむ文化が、ブームを加速させました。
「ミャクミャク」元ネタの使い方と使用例
ミャクミャクは、元々は2025年大阪・関西万博の公式キャラクターですが、SNSでは「理解を超えた恐ろしい存在」や「理不尽な状況」を表現するミーム(ネタ)として使われることが多いです。
公式の「可愛い」という面を楽しむファンも多いですが、SNSでネタとして使う場合は、むしろその「不気味さ」や「強烈なインパクト」を強調するのがポイントです。以下のように使います。
「ミャクミャク」元ネタの使用例1
2025大阪関西万博の会場では人だかりができるほど、大人気キャラクターです。
万博閉幕後もその人気は劣ることが無く、ミャクミャクのグッズ売り場は連日多くに方で賑わっています。
「ミャクミャク」元ネタの使用例2
2025年のヒット商品で1位に選ばれるほどの人気キャラクターです。
ミャクミャクは、キャラクター史上初の内閣総理大臣から感謝状を授与されています。
「ミャクミャク」元ネタの使用例3
USJやくまもん、コブクロなど多くの著名人やキャラクターとのコラボでも大いに盛り上がりました。
「ミャクミャク」元ネタに似てるミームやスラング
似ているスラングやミームを解説します。
「キモ可愛い」ブームの先駆け
ミャクミャクが人気を得た理由の一つに、「グロ可愛い」という、従来の「可愛い」の枠にはまらない魅力があります。
この「キモ可愛い」というジャンルの人気を確立したのが、ちいかわに代表されるキャラクターたちです。
ちいかわたちは一見すると非常に可愛いですが、その背景にある世界観は過酷で理不尽な描写が多く、そのギャップがネットで大きな話題となっています。
ミャクミャクも、その見た目の「不気味さ」と、ファンが持つ「可愛い」という感情が組み合わさることで、この「キモ可愛い」という流行の延長線上に位置づけることができます。
特に、可愛い見た目の裏に闇や理不尽な設定が隠されているという点が、ミャクミャクの「ミャクミャク様」として神格化されるネタと共通しており、現代の若者が好むミームの傾向を反映しています。
「不気味の谷」系キャラクター
「不気味の谷」とは、ロボットなどが人間に似てくれば似てくるほど、ある段階で急に「ぞっとするような不気味さ」を感じてしまう現象のことです。
ミャクミャクは人間ではないものの、「キャラクターらしからぬ」奇妙なデザインが、多くの人にこの「不気味さ」を感じさせました。
しかし、この不気味さが、逆に「他のキャラにはない個性」として、コアなファンを惹きつける要因になりました。
例えば、人気ゲーム『ポケモン』の一部にも、最初発表されたときに「ちょっと怖い」「デザインが変」と言われたキャラクターがいます。
しかし、それらはゲーム内で動いたり、設定を知ったりするうちに愛着が湧き、最終的に大人気になることがあります。
ミャクミャクも、この「最初は怖いけど、見慣れると愛せる」という流れをたどったため、「不気味の谷」を乗り越えて人気者になったキャラクターの一種と似ています。
「ミャクミャク」の元ネタについてのよくある質問
よくある質問をまとめました。
ミャクミャクは「気持ち悪い」と言われたけど、なぜ人気になったの?
ミャクミャクが当初「気持ち悪い」という批判を受けたのは事実ですが、その否定的な意見こそが人気爆発の燃料となりました。
従来の「可愛くて無難」な公式キャラクター像から大きく外れたことで、強烈なインパクトを人々に与え、「忘れられない存在」になったのです。
特にインターネット上では、その奇抜さを逆手に取って「ミャクミャク様」とあだ名をつけ、畏怖の対象として面白がるネタ文化が生まれました。
この「ネタとして最高に面白い」という評価が、批判的な意見を上回り、キャラクターを大喜利の題材として楽しむ層を一気に増やしました。
また、公式がこのブームを否定せず、ファンアート(二次創作)の盛り上がりを歓迎したことも大きく、ユーザーが自由に遊び、愛着を深められる環境が整ったことで、「キモ可愛い」を通り越した「愛すべきネタキャラ」へと進化を遂げたからです。
「ミャクラー」って何?どんな人がファンなの?
「ミャクラー」とは、「ミャクミャク」と、熱狂的なファンを意味する「〜ラー(例:アムラーなど)」を組み合わせた造語で、ミャクミャクの熱心なファンのことを指します。
彼らの特徴は、万博に実際に足を運んだかどうかに関係なく、SNSやグッズを通してキャラクターそのものを愛している点です。
具体的には、ミャクミャクのグッズをファッションに取り入れる人(ネイルや靴、アクセサリーなど)、ミャクミャクをモチーフにした弁当や料理を作る人、そして二次創作のイラストや漫画を精力的に描くクリエイターなどがいます。
当初の「気持ち悪い」というイメージを全く気にせず、その個性的でぶっ飛んだデザインを「おしゃれ」や「個性的」と捉える、感度の高い若者やクリエイター層に特に広がりを見せており、その愛の深さや表現の自由さが、さらにキャラクターの話題性を高めています。
ミャクミャクの「目玉」が赤くて多いのはなぜ?
ミャクミャクの体にある赤くて丸い部分は、実は「目玉」だけではありません。
これらは、万博のテーマである「いのちの輝き」を表現するために、生命の根源である「細胞(さいぼう)」や「核(かく)」をイメージしてデザインされています。
特に、体が赤と青の二色で構成されているのは、生物の体の中を流れる「動脈(どうみゃく:赤)」と「静脈(じょうみゃく:青)」を連想させ、生命の「脈」そのものを表現しているからです。
つまり、あの不思議な見た目は、関西のどこかの湧水地から生まれた「細胞と水が合体したへんてこな生き物」という設定を忠実に表現しているのです。
たくさんの赤い目玉に見えるパーツは、ミャクミャクが様々な生き物や物事と触れ合うことを好み、あらゆる可能性をその身に宿しているという、変幻自在なキャラクターの特技を視覚的に表現しています。
ミャクミャクのグッズはどこで買えるの?どんな種類があるの?
ミャクミャクグッズは、万博の会場内にあるオフィシャルストアだけでなく、主要な駅構内やデパートなど、会場外のオフィシャルストアでも購入できます。
その人気は非常に高く、特にぬいぐるみやマスコットキーホルダーなどの人気商品は即完売することもあるほどです。
グッズの種類も幅広く、定番のぬいぐるみや文房具はもちろんのこと、若者に人気のファッションアイテム(Tシャツ、靴下、ネイル用品)、さらには食品メーカーとのコラボ商品(パン、お菓子、弁当)など、驚くほど多岐にわたっています。
このグッズの多様性は、ミャクミャクが単なる万博の記念品ではなく、日常の「推し活」の対象として受け入れられている証拠です。
グッズが飛ぶように売れることで、キャラクターの人気が「本物」であることを示しています。
ミャクミャクと大阪・関西万博の関係はどうなっているの?
ミャクミャクは、2025年に開催される大阪・関西万博の「公式」キャラクターです。
その役割は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を国内外にPRすることです。
当初、そのデザインが賛否両論を巻き起こしましたが、結果的に万博の知名度を爆発的に高める最大の立役者となりました。
万博は通常、開催期間が限られていますが、ミャクミャクのブームは万博の会期前から始まり、会期後も大きな話題を呼ぶことが予想されています。
ミャクミャク自身も、万博の会場内外に設置されたり、首相などと面会したりと、公式なPR活動を精力的に行っています。
つまり、ミャクミャクは、万博の顔としてだけでなく、「日本の新しいミーム文化」を象徴する存在として、万博の成功に不可欠な役割を担っています。
「ミャクミャク」の元ネタまとめ
ミャクミャクは、2025年大阪・関西万博の公式キャラクターで、「いのちの輝き」をテーマに、細胞と水が合体した「へんてこな生き物」として誕生しました。
その奇抜なデザインは当初「気持ち悪い」と批判されましたが、インターネット上(特にX)で「ミャクミャク様」としてネタにされ、「公式が予期せぬ形でバズったミーム」へと進化しました。
この不気味さと愛らしさのギャップ、そしてユーザーによる自由な二次創作がブームを加速させ、「ミャクラー」と呼ばれる熱狂的なファンを生み出しました。
ミャクミャクは、単なるマスコットではなく、現代のネット文化を象徴する存在として、万博の枠を超えて愛されています。

