「横揺れダンス」っていったい何?
「横揺れダンス」の元ネタや背景を知りたい!
結論から言うと、「横揺れダンス」とは、ノルウェー発のEDM曲「CHERNOBYL 2017」に合わせて、体が大きく左右に揺れる動きが特徴的なダンスのことです。
この記事では、「横揺れダンス」の元ネタの由来やバズった理由、似てるミームやスラングなどを解説します!
ぜひ最後までお読みください。
「横揺れ」元ネタの由来
まずは由来を解説します。
ノルウェー発のEDM「CHERNOBYL 2017」とは?
「横揺れダンス」を語る上で絶対にはずせないのが、この「CHERNOBYL 2017」という曲です。
この曲は、ノルウェーのDJデュオであるAanysa & Vybbeによって2017年にリリースされたEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)です。
EDMとは、クラブやフェスで流れるような、ノリのいい電子音楽のことですね。
曲の特徴は、とにかく重低音が効いていて、テンポが速く、中毒性のあるリズムです。歌詞というよりも、その激しいビートに乗せて体を動かしたくなるような曲調が、ダンスの流行とピッタリ合いました。
この曲がなければ、「横揺れダンス」は生まれなかったと言っても過言ではありません。
この曲のリズムが、体が無意識に左右に揺れるような独特の動きを生み出したのです。まさに、ダンスブームの「心臓」となった一曲なのです。
TikTokダンサー「こうちぇる」さんの投稿が火付け役
この「CHERNOBYL 2017」を使った「横揺れダンス」を、最初に日本で爆発的に広めたのは、TikTokで活動する人気のダンサー、「こうちぇる」さんでした。
彼の投稿がきっかけで、多くの人がこのダンスをマネするようになりました。
彼の動画で披露されたダンスは、ただ音楽に合わせて揺れるだけでなく、シンプルだけど真似しやすい、そしてノリが良くてかっこいいという要素を兼ね備えていました。
特に、曲のビートに合わせて上半身を大きく左右に揺らす動きや、時々入るフリースタイルなステップが、若者の間で「これなら自分にもできるかも!」と思わせたのです。
彼の投稿を見た人たちが次々と自分の動画をアップロードし始め、まるでリレーのようにブームが広がっていきました。
こうちぇるさんの動画は、「横揺れダンス」の「教科書」のような存在になったと言えるでしょう。
「やりらふぃー」文化とのつながり
「横揺れダンス」が流行した背景には、当時の若者の間で流行していた「やりらふぃー」という文化やファッションとの深いつながりがあります。
「やりらふぃー」というのは、パリピ(パーティーピーポー)のような、明るくてノリが良く、少し派手なファッションや生活スタイルを好む人たちを指すスラングです。
彼らが好んで聴く音楽や踊るダンスが、まさにEDMであり、特にこの「CHERNOBYL 2017」でした。
横揺れダンスは、特別な技術がなくても、ノリと勢いだけで楽しめるという点で、「やりらふぃー」たちの自由で楽しい雰囲気にとても合っていました。
このダンスは、彼らの間で一種の「共通言語」のような役割を果たし、「仲間と楽しむ」「派手に盛り上がる」というイメージを象徴する存在になっていったため、爆発的なブームへと発展していったのです。
「横揺れダンス」が「TikTok」でバズった理由!どうしてそんなに流行ったの?
続いてはバズった理由を解説していきます。
誰でもすぐに真似できる「簡単すぎる動き」
「横揺れダンス」がTikTokで大ブレイクした最大の理由は、その「真似しやすさ」にあります。
TikTokで流行するダンスは、難しいステップや複雑な手の動きが必要なものが多いため、練習に時間がかかります。
しかし、「横揺れダンス」は、曲に合わせてただ上半身をリズミカルに左右に揺らすのが基本で、特別なダンススキルが全く必要ありません。
極端な話、リズム感さえあれば誰でもすぐに踊れてしまう手軽さがあります。
この「簡単さ」こそが、ダンスに自信がない人や、普段ダンスをしない中高生たちを巻き込みました。
スマホで撮影してすぐに投稿できるTikTokというプラットフォームの特性と、「誰でも参加できる」というダンスのシンプルさが完璧にマッチし、瞬く間に膨大な数の投稿が生まれ、ブームを加速させたのです。
中毒性の高い「CHERNOBYL 2017」の激しいビート
元ネタの曲である「CHERNOBYL 2017」が持つ「中毒性」も、ブームを支えた重要な要素です。
この曲は、一度聴いたら頭から離れないような、強烈な重低音と早いテンポが特徴のEDMです。
特にサビの部分に入るときのビートの切り替わりが、聞いている人の気分を最高に盛り上げます。
この曲のリズムは、聞いていると体が勝手に揺れ始めるような、本能に訴えかける力を持っています。
TikTokは「音源」が主役のプラットフォームなので、この「CHERNOBYL 2017」のように、聴くだけで気分が高揚するキラーチューンは、ダンス動画の素材として非常に優秀です。
この強力な音楽があるからこそ、ダンスの動きが単調でも視聴者は飽きることなく、むしろ「このノリを体験したい」と感じて、次々と動画を作成・視聴するという好循環が生まれました。
複数の若者文化(ファッション・スラング)との連動
「横揺れダンス」は単なるダンスの流行ではなく、当時の若者たちが作り上げていた「文化の象徴」として広まりました。
先に触れた「やりらふぃー」というスラングや、ストリート系や韓国アイドル風など、少し派手で個性的なファッションと、このダンスが強く結びついていました。
つまり、このダンスを踊ることは、「流行の最先端にいる」「ノリのいい仲間の一員である」というアイデンティティを示す行為でもあったのです。
ファッションやスラングといった他の流行要素とセットになったことで、ダンス単体の魅力に加えて「かっこいい文化」への憧れが加わり、若者にとって「やらなければならない」一種のトレンドとなりました。
このように、様々な若者文化が絡み合った結果、ブームは単発で終わらず、社会現象のような大きなムーブメントになったのです。
「横揺れ」元ネタの使い方と使用例
「横揺れダンス」とは、主にノルウェー発のEDM曲「CHERNOBYL 2017」に合わせて、体が大きく左右に揺れる動きが特徴的なダンスで、その最大の魅力は、「ダンスのスキルが一切いらない」ことです。
特別な振り付けを覚える必要がなく、曲の重低音と早いビートに身を任せて、ただノリノリで体を揺らすだけで成立します。
このシンプルさから、TikTokを中心に、友達同士やイベントで盛り上がるためのネタとして爆発的に広まりました。
以下のように使います。
「横揺れ」元ネタの使用例1
「やばい、今日テンション上がりすぎて、思わず横揺れダンスしちゃいそう!」など、気分が高揚しているときや、ノリノリの状態を表現したいときに使います。
「横揺れ」元ネタの使用例2
「あの動画の横揺れダンス、簡単なのにめっちゃノリいいよね!」など、ダンスそのものや、関連動画の評価や感想を伝えるときに使います。
「横揺れ」元ネタの使用例3
「体育祭みんなでかけて横揺れダンスして盛り上がった!」のように、パーティーやイベントなど、集団で楽しく盛り上がった状況を説明するときに使います。
「横揺れ」元ネタに似てるミームやスラング
似ているスラングやミームを解説します。
やりらふぃー
「やりらふぃー」は、「横揺れダンス」と切っても切れない関係にある若者スラングです。
もともと「CHERNOBYL 2017」のサビの空耳が語源と言われていますが、意味としては「テンションが高く、ノリが良く、目立つ行動を好む人」、つまり「パリピ」のような雰囲気を指します。
横揺れダンスは、まさにこの「やりらふぃー」的な気分やファッション、ライフスタイルを表現するアイコン的なダンスとして広まりました。
この言葉が流行することで、「横揺れダンスを踊る=やりらふぃー」というイメージが定着し、流行に敏感な若者たちにとって、このダンスは「楽しい」「かっこいい」という文化的な意味合いを持つようになりました。
つまり、「やりらふぃー」は、横揺れダンスが社会現象になるための「精神的な背景」を作ったスラングだと言えます。
エモい
「エモい」は、「横揺れダンス」が流行した時期はもちろん、現在でも若者の間で広く使われている言葉で、「感情が揺さぶられる」「感動的」「センチメンタル」といった意味合いを持ちます。
ダンスそのもののノリとは少し違いますが、流行のミームやスラングが広がる過程で、この「エモい」という言葉は頻繁に使われます。
「このダンス、なんかノリがエモいよね」「この曲の重低音がエモくて感動する」といった形で、感動や共感を表現する際に使われます。
「横揺れダンス」が持つ「仲間との一体感」や「青春のノリ」といった雰囲気を表すのに、「エモい」という言葉がぴったりハマったため、関連ミームとして重要です。
流行りのものに対する「特別な感情」を共有するうえで、「エモい」は欠かせないスラングです。
チルい
「チルい」は、「横揺れダンス」のようなアゲアゲなノリとは対照的ですが、現代の若者文化を理解する上で重要です。
これは英語の「chill out(まったりする、リラックスする)」から来ており、「落ち着く」「まったりした雰囲気」「のんびりした」といった意味で使われます。
横揺れダンスが「テンションを上げて騒ぐ」文化の象徴だとすれば、「チルい」は「疲れたら休む」というリラックス文化の象徴です。
激しいEDMで踊る横揺れダンスの流行と同時に、若者の間では、ゆったりしたLo-Fi系の音楽を聴いて「チルい時間」を過ごすブームも広まっていました。
このように、若者の流行は「アゲ(上がる)」と「チル(下がる)」の両極端を行き来しており、横揺れダンスブームの背景には、この両方の気分を大切にする現代の若者の姿が見えてくるのです。
「横揺れ」の元ネタについてのよくある質問
よくある質問をまとめました。
「横揺れダンス」は誰が作ったの?
「横揺れダンス」という具体的な動きは、特定のプロダンサーが振り付けたものではなく、曲のノリに合わせて自然発生的に生まれたと言われています。
しかし、日本でこのダンスを最初に大きな流行として広めたのは、TikTokダンサーの「こうちぇる」さんでした。
彼の投稿がきっかけとなり、多くの若者が真似し始めました。
彼はこの曲の重低音に合わせた、上半身を左右に大きく揺らすシンプルな動きを動画で披露し、その真似しやすさとノリの良さから爆発的に広まりました。
つまり、曲自体はノルウェーのDJデュオの作品ですが、ダンスを流行らせた火付け役は日本のTikTokクリエイターだった、というのが正しい理解です。
この「誰でもできる」シンプルな動きが、流行を決定づけた最大の要因なのです。
曲のタイトル「CHERNOBYL 2017」ってどういう意味?
曲のタイトルである「CHERNOBYL 2017」の「CHERNOBYL(チェルノブイリ)」は、1986年にウクライナで起こった原子力発電所の大きな事故があった場所の名前です。
通常、この単語は深刻なイメージと結びつきますが、なぜ明るいEDMの曲名に使われているのかは、正式にはアーティストから明言されていません。
しかし、この曲を制作したノルウェーのDJデュオは、タイトルに意味を持たせず、ただクールな響きや強いインパクトを求めて選んだのではないかと推測されています。
EDMの世界では、曲のタイトルと曲調が直接関係しないことがよくあります。
この曲も、シリアスな意味合いはなく、ただ重低音が響く激しい音楽として楽しむことが目的です。
複雑に考えず、そのノリの良さを楽しむのが一番です。
横揺れダンスの「横に揺れる」以外の振り付けはある?
横揺れダンスの基本は「横に揺れる」動きですが、流行が広がる過程で、踊る人や動画クリエイターによって様々なアレンジが加えられてきました。
例えば、曲のビートが変わるタイミングで手を上下に振り上げる動き、左右の揺れに加えて首を大きく振る動き、または、サビの直前に一度動きを止めて一瞬静止するポーズなどが人気になりました。
特に、TikTokでは「いかにオリジナリティを出すか」が重要なので、基本の横揺れを保ちつつも、友人たちと独自のステップやポーズを加えて投稿する人が増えました。
基本がシンプルだからこそ、色々なアレンジを加えて楽しめるのが、このダンスの魅力の一つとなっています。
自分たちだけの新しい振り付けを考えるのも楽しいかもしれません。
横揺れダンスはもう古い?今も踊られているの?AK
横揺れダンスがTikTokで大流行したのは数年前ですが、「もう完全に古い」というわけではありません。
流行のピークは過ぎたものの、このダンスは「ノリの良さ」の象徴として、今でも様々な場所で踊られています。
例えば、体育祭や文化祭、卒業イベントなどの学校行事や、友達同士で集まって盛り上がる場など、「みんなで一体になって騒ぎたい」という場面では、今でもBGMとして「CHERNOBYL 2017」が使われ、横揺れダンスが踊られることがあります。
これは、このダンスが「誰でも参加できる」という強い魅力を持っているからです。
新しい流行のダンスは常に生まれていますが、「横揺れダンス」は「青春の思い出」や「盛り上がるための定番ネタ」として、文化の中に残り続けていると言えるでしょう。
「横揺れダンス」は「やりらふぃー」のダンスなの?
「横揺れダンス」が「やりらふぃー」のダンスであると断言してしまって、ほぼ間違いありません。
この二つは、セットで流行した文化だからです。「やりらふぃー」とは、先に解説したように、テンションが高く、ノリのいい、派手なファッションを好む若者たちを指すスラングです。
彼らが好んで聴くEDMの曲、そして彼らが集まって一体感を表現するために踊ったのが、この横揺れダンスでした。
そのため、横揺れダンスは「やりらふぃー」の象徴的なダンスとして広まり、多くの人が「あのノリのいいダンス=やりらふぃーのダンス」という認識を持つようになりました。
つまり、横揺れダンスは、この「やりらふぃー」という当時の若者の気分やファッションを体現する、特別な意味を持つダンスだったと言えます。
「横揺れ」の元ネタまとめ
「横揺れダンス」は、ノルウェー発のEDM曲「CHERNOBYL 2017」に合わせて、体が大きく左右に揺れる、シンプルでノリの良いダンスです。
特別なスキルが不要で、誰でもすぐに真似できる「簡単さ」が、TikTokでの大ブレイクの最大の理由となりました。
TikTokダンサー「こうちぇる」さんの投稿が火付け役となり、当時の若者スラング「やりらふぃー」文化と結びつくことで、爆発的なブームに発展しました。
流行のピークは過ぎたものの、このダンスは今でも「仲間と盛り上がる」「青春を楽しむ」ための定番ネタとして、若者文化の中に残り続けています。

