「平成一桁ガチババア」ってなんで急にバズったの?
「平成一桁ガチババァ」の元ネタや背景を知りたい!
結論から言うと、「平成一桁ガチババァ」は最近の平成女児ブームに対する世代論争がきっかけになっています。
この記事では、「平成一桁ガチババァ」の元ネタの由来やバズった理由、似てるミームやスラングなどを解説します!
ぜひ最後までお読みください。
「平成一桁ガチババァ」元ネタの由来
まずは由来を解説します。
x(エックス)での「平成女児ブーム」がきっかけ
2025年8月ごろに平成時代の女の子文化(ケータイ文字やキャラクター、グッズ、プリクラなど)を懐かしむ投稿がSNSにて流行しました。
そんな「平成女児ブーム」に対して、「私は平成一桁だけど~」「平成中期・後期の青春文化とは違う」などの”世代の区別”や”マウンティング”のようなやり取りが発生し、そこから「平成一桁」というくくりが注目されるようになりました。
平成一桁世代は主に平成元年(1989年)~平成9年(1997年)生まれ(現在28歳~36歳ごろ)を指しており、現在はネットスラングにもなっています。
「ガチババァ」という言葉との組み合わせのインパクト
「ガチババァ」という言葉は、自ら使うことによって「自分たちはもう若くはない」という開き直りの意味で使用され、一種の自虐ネタとなります。
そこに「平成一桁」という分かりやすい世代ラベルが加わることで、違和感とインパクトのある強い言葉となり、SNSにて広まっていきました。
また、「自分で言う分には許される」という自虐表現も相まって、同じ世代の人などが「軽い自虐ネタとして楽しめる点」も拡散しやすい理由の一つかもしれません。
「平成一桁ガチババァ」とは、ある一定の女性がユーモラスかつ皮肉を込めて自らの年齢を表現する言葉となっています。
メディアやsnsなどに取り上げられ拡散
ネット上の記事やAll About、emogramなどでこの言葉の意味・世代間ギャップについて特集され、より広く認知されるようになりました。
また、個人の投稿として「早見表」や「全部知っていたら平成一桁ガチババァ」などの画像やリストも多数作られミーム化し、男性版の「平成一桁ガチジジィ」という派生も出ています。
現状は”元となったツイート”などは見つかっておらず、x(エックス)発の自然発生的ミームとなっており、語感のインパクトや流行のタイミング、SNSの拡散形態などが重なった結果、爆発的に広まりました。
「平成一桁ババァ」が「X」でバズった理由!どうしてそんなに流行ったの?
続いてはバズった理由を解説していきます。
「自虐」なら炎上しにくい
「X(エックス)」でバズった理由の一つとして、他人を攻撃する表現ではなく、あくまで”自分をババァ扱いしている”、”自分で言っている”という自虐型のネタだった点が挙げられます。
自虐だから許されやすく、ユーザー同士も炎上の心配をせずに、比較的安心して便乗することができるため、より爆発的に拡散力を強めていったのだと思われます。
”炎上”はやはり誰しもが避けたいため、共感・拡散するうえでの「安心材料」にもなります。
それと同時に「私平成〇年生まれだけど、もうガチババァむりw」のように共感の連鎖も生まれ、世代によって”刺さる人には刺さるネタ”としての広がりも見せています。
画像・ミーム化との相性
2つ目の理由としては、画像・ミーム化との相性の良さが挙げられます。
画像であれば、「世代早見表」や「平成一桁ガチババァチェックリスト」、「昔のプリ機などの平成女児文化の懐古」のような画像投稿が個人によって大量に作られ、その分「平成一桁ガチババァ」という言葉の存在をたくさんの人が認知する機会も多くなります。
このような投稿はスクリーンショットやコピー&ペーストにて拡散されやすく、ハッシュタグや引用でバリエーションが増えていき、最終的に一気に”ミーム化”したのが現状です。
X(エックス)では一時期トレンドにも載るほどバズっており、現在も盛り上がりを見せています。
Xのユーザーの世代層がドンピシャ
3つ目の理由として挙げられるのは、X(エックス)ユーザーの世代層がドンピシャだった点です。
現在Xをよく使うのは、20代後半~30代前半の層が特に多く、まさに平成一桁世代。
過去の文化を懐かしむ投稿内容には必然的に共感も増え、派生していくことによりたくさんの人の目に留まりやすくなります。
最初は「平成一桁ガチババァ」という言葉を批判的に捉えていた方も、Xの投稿内容をみて懐かしい気持ちに浸ったり、といったこともあるようです。
「世代の当事者が一番使いやすいSNS」だったことも要因の一つとなり、自然と一番盛り上がりを見せたのだと思われます。
「平成一桁ガチババァ」元ネタの使い方と使用例
「平成一桁ガチババァ」は”平成元年~平成9年生まれの女性を指すネットスラング”です。
言葉のニュアンスとしては、懐古ネタや世代感覚を語るときに、「もう若くないんだ…」という自虐・共感ネタとして使われています。
以下のように使います。
「平成一桁ガチババァ」元ネタの使用例1
「「平成一桁ガチババアしか分からない、あの時の文具」のように、共通の思い出や文化を話題にする際に使います。
「平成一桁ガチババァ」元ネタの使用例2
「気づけば平成一桁ガチババア、この世代のノリにはもうついていけない」といったように、自分たちの世代をからかうように使います。
「平成一桁ガチババァ」元ネタの使用例3
「朝起きたら腰痛い」「カフェイン効かない」「夜は22時就寝」など、リアルな”加齢感”をユーモラスに表現できる投稿に使います。
「平成一桁ガチババァ」元ネタに似てるミームやスラング
似ているスラングやミームを解説します。
昭和生まれマウント


「平成一桁ガチババァ」と近いスラングの一つとして代表的なのが「昭和生まれマウント」です。
こちらの意味としては、ネットや日常会話でよく見られる”昭和生まれであることを盾にした、上から目線の発言”を指すスラングです。
特に平成生まれや令和生まれに対して「これ知らないの?昭和じゃ常識だよ」「昔はもっとこうだったのに」「最近の子は怠けているよね、私たちのころはもっと厳しくて大変だった」などと語り、年齢や時代背景を理由にしたマウント(優越感アピール)を取る態度を示します。
つまり「昭和生まれマウント」とは、”世代を持ち出した優越感アピール”ををからかうネットスラングということです。
30歳児


30歳児とは主に、年齢は大人(30歳前後)なのに、精神年齢や言動が子供っぽい人を示すネットラングです。
こちらはいわば自虐ネタ寄りで使用することが多く、自分を「30歳児」と呼んで笑いに変える点が「平成一桁ガチババァ」と似ています。
使用例としては、「30歳児なので朝はママに起こしてもらいました」「先輩が休憩時間中に駄菓子爆買いしてて30歳児かわいい」「もう30歳なのにゲームと漫画で一日終わるとか、30歳児かよ」のような形です。
自虐ネタ以外にも、周りの幼稚な行動を茶化す意味合いでツッコミ寄りなニュアンスで使用されたり、大人としての責任を果たさない人を揶揄するような批判的な使われ方もします。
平成一桁ガチジジィ


「平成一桁ガチジジィ」とは、ネット上で「平成一桁ガチババァ」の男性版・対義語として自然発生したスラングです。
ニュアンスとしては自虐ネタの他にも、同世代同士で「もう若くないよなw」と笑い合うときに使える仲間内での共感ワードとして使用したりなど、世代ギャップを可視化するラベルにもなっています。
使用例としては、「平成一桁ガチジジィだから、もう夜更かしがつらい」「平成一桁ガチジジィ、TikTokが全然わからん」などが挙げられます。
「ガチババァ」が自虐寄り・女子の共感ネタ化しやすいのに対して、「ガチジジィ」は自虐・世代交代のリアルな寂しさが滲むケースが多いです。
「平成一桁ガチババァ」の元ネタについてのよくある質問
よくある質問をまとめました。
「平成一桁ガチババァ」って何歳くらいのどんな人を指すの?
「平成一桁ガチババァ」は、平成元年(1989)~平成9年(1997年)生まれの人を指します。
ただし、ネットでは「1990年代前半~1998年ごろ」の人をまとめて指すことが多く、20代後半~30代半ばくらいで、年齢的にも若い世代からは「もう大人/おばさん」扱いされやすい層です。
具体的な特徴を挙げると、プリクラ機の”落書き”やガラケーの赤外線交換を経験している人や、ポップティーン全盛を知っている人、着うたフル・MDウォークマン・mixi初期をリアルタイムで使った人などが挙げられます。
まだ若いのになんで「ガチババァ」っていうの?
平成一桁生まれの人は現在アラサー前後のため、職場などでは平成二桁・令和生まれの人からすると「10歳近く年上の先輩」という立場になります。
相対的にも、「もうおばさん?」と感じやすい年代でもあります。
そして、90年代の文化は今や”平成レトロ”としてSNSやバラエティでも紹介されており、平成一桁世代にとっての青春グッズが”懐かしいアイテム”として認識されているため、「あれ知ってる人=古い世代」という構図ができてしまっているのが現状です。
そんな世代交代の現実を実感しはじめた層が、自虐で笑いに変えるために「ガチババァ」と名乗るようになりました。
どんな時に使うの?
「平成一桁ガチババァ」とは、日常生活でも起こるような”あるあるな場面”で使用されることによって、爆発的に広まりました。
例えば、TikTokの流行語や新しいアプリなどの”若者文化についていけない場面”や”仕事や学校で世代ギャップを痛感したとき”などの際に自虐ネタとして使用されています。
使用例としては、「平成一桁ガチババァだからZ世代のノリついていけん」「ワイ平成一桁ガチババァ、もう徹夜できない件について」など、”自分自身が老いを感じた瞬間”や”世代差を突き付けられたとき”などでコメントされるのが一般的です。
どんなところで流行っているの?
基本はSNS(XやTikTokなど)が主戦場ですが、そこから派生して日常会話・記事・動画ネタにも広がっています。
Xは特に一番の発信源・拡散源で、ユーザー層がドンピシャなのもあり、派生したミームなども多いです。
また、ネット記事やまとめサイトでも「Z世代VS平成一桁」のような切り口でまとめられていることもあり、サブカルやネタ系の媒体でも取り上げられやすい内容になっています。
ほかにも、友達同士の飲み会の場などで、同年代の間のネタとして話されることも多く、今では日常的な”自虐トーク”として定着してきています。
ネタなのかガチなのかわからない
ほとんどの場合は自虐ネタやジョークとして発信していますが、一部の人は「ほんとに世代ギャップを感じている…」というリアルな共感が混ざっていることもしばしば。
ニュアンスなどで変わってきますが、”若いころに比べた体力の衰え”や”ジェネレーションギャップ”を感じる発信は”ガチっぽい”場合もあります。
令和生まれの後輩やZ世代との距離感、アラサー突入のリアルな焦り、「もう夜更かしできない」「肌の回復が20代のころに比べて遅くなった」などはわりと本音の部分も。
笑いに変えていますが、根っこはリアルな場合も多く、だからこそ同世代の人たちの共感が生まれてささる人にはささるジョークとなっています。
「平成一桁ガチババァ」の元ネタまとめ
いかがでしたでしょうか?「平成一桁ガチババァ」とは平成一桁生まれを自虐的に指すネットスラングで、2025年8月末にXで急拡大したミームです。
言葉のインパクトが大きい点や、世代ネタという点で同年代からの共感を呼び、SNSにて爆発的な広がり方をしました。
大げさな自虐ネタとして発信される一方で、実際の世代ギャップや年齢の変化などをリアルに発信しているガチ要素も含まれています。
まだ若いけど自分たちを大げさに老け扱いして笑う、ネタとリアルが絶妙に混ざったネットジョークです。

